ワークフロー

二次創作小説をボイスドラマにする

二次創作の小説は、会話が多く、キャラクターの関係で読ませ、しかも量が膨大です。つまり音声にいちばん向いている小説で、同時に、ナレーター1人が全部を読むツールにいちばん置き去りにされてきた小説でもあります。

ここでうまくいく理由

キャラクターがそれぞれの声で話す

二次創作が読まれるばかりで聴かれてこなかったのは、ナレーター1人の読み上げが、読者のいちばん欲しいもの、つまり特定の2人のあいだの空気をつぶしてしまうからです。別々に配役すれば、それが戻ってきます。かかるのは収録日ではなく数分です。

地の文とかぎ括弧のままで使える

二次創作は台本の形で書かれていません。CastDubはかぎ括弧のセリフと「と彼は小さく言った」のような地の文を読んで、誰のセリフかに振り分けます。原稿から1話ぶんをそのまま貼り付けられて、整形し直す必要はありません。

長編でもぶれずに作れる

10万字の長編は、何十回もの生成作業の積み重ねで、プロジェクトも何十個にもなるのが自然です。キャラクターはプロジェクトの中にしか存在しないので、一貫性は、各話のプロジェクトで同じライブラリのキャラクターと人物像を選び、書き出す前に主役の最初のセリフを聴いて確かめることで保ちます。長い音声化の企画が途中で止まるのは、たいていこの話ごとのぶれが原因です。

二次創作の発表のしかたに合う

音声作品として出すならミックスを、BGMをつけるならキャラクター別トラック(Pro)を、字幕つきの動画版にするならSRT(Plusから)を。書き出しの側は、プロの制作ラインを前提にしていません。

この作り方に合う声

Cass

Cass

Seventeen and furious about it, in a good way

女性10代アメリカ英語10代現代的
Ezra

Ezra

Visual-novel love interest with a two-second pause before honesty

男性青年アメリカ英語ノベルゲームやわらかい
Lumen

Lumen

VTuber persona: cute on top, deadpan underneath

女性青年アメリカ英語VTuberアニメ
Koji

Koji

Rival character: clipped, competitive, secretly loyal

男性10代アメリカ英語アニメライバル
Sable

Sable

Noir detective narrating her own bad decisions

女性大人アメリカ英語ノワールハスキー
Wren

Wren

Bedtime-story narrator, slow and warm, never wakes anyone up

女性大人アメリカ英語ナレーション温かい
Ashford

Ashford

Velvet-voiced villain who apologises before he ruins you

男性大人イギリス英語悪役なめらか
Tess

Tess

Australian lead with a flat, dry delivery

女性青年オーストラリア英語訛り淡々

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作り方

  1. 1話ぶん貼り付ける

    台本ではなく小説のままで。かぎ括弧のセリフと地の文の組み合わせは、自動キャスティングがいちばん得意とする形です。

  2. 話者の判別を確認する

    日本語の小説は「と言った」を省き、語尾や一人称だけで誰のセリフかを伝えることが多いので、台本より判別が曖昧になります。生成の前に割り当てを一度見ておくほうが、あとで直すより速く済みます。

  3. ナレーターと主役から決める

    ナレーターは地の文をすべて担うので、どのキャラクターともはっきり違う声にします。先にナレーターを決め、次にその作品を背負う2〜3人を決めます。

  4. キャスト表を書き留める

    どの役にどのライブラリのキャラクターと人物像を充てたかを、第20話のあとではなく、第2話の前に書き留めてください。キャラクターはプロジェクトをまたいで引き継がれないので、各話のキャストはこの表から組み直します。

  5. 見せ場だけ演出する

    二次創作は特定の感情の山場で読ませます。その行にだけ印をつけ、残りはノーマルに。その落差こそ、読者が求めているものです。行ごとの感情指定はProの機能です。

  6. 1話ずつ書き出す

    1話につき1プロジェクトで、連載と同じ単位で出します。直しが入っても、書き出し直すのは1話ぶんだけで済みます。新しいプロジェクトでは同じライブラリのキャラクターでも同じ声になるとは限らないので、書き出す前に主役の最初のセリフを聴いてください。

二次創作と音声の相性がいい理由

二次創作の小説を声で届ける試みは、動画サイトの読み上げ動画や、仲間内で演じる声劇として昔からありました。そしてずっと同じ壁にぶつかってきました。録音には聴くのと同じだけの時間がかかり、そこに編集が加わる。1万字の話は完成音声で30分を超え、作業は何時間にもなり、1人が全員の声を演じることになります。

需要のほうは、問題になったことがありません。二次創作は会話の比率が高く、2〜3人の特定のキャラクターの関係を軸に書かれ、通勤や家事や寝る前といった、音声がいちばん入り込みやすい時間に読まれています。出版された小説より音声に向いていると言ってもよく、それでも音声版が少ないのは、制作が手作業だからです。

キャラクターを別々に配役すると、1人の読み手にはできないことが起きます。2人のシーンが、本当に2人の会話に聞こえるのです。それこそ読者が読みに来ているもので、ナレーター1人ではどうしても失われるものです。

小説は台本より配役が難しい

シナリオはすべての話者に名前をつけます。小説はつけません。日本語の小説はとくにそうで、「と言った」は最初の数行で省かれ、あとは語尾と一人称と呼び方だけで誰のセリフかを伝えます。「俺」と「僕」、「〜だろ」と「〜ですよね」で読者は迷わず話者を追えますが、自動の判別は読者ほどうまくいきません。

実際には、話者の割り当てを確認する工程に注意を払うことになります。名前の出てこないやり取りが長く続く場面、3人での会話、「彼」「少女」「あの人」といった呼び方で通している場面が、決まって外れるところです。夢小説の名前変換にも注意してください。音声では変換が働かないので、主人公の名前を固定するか「あなた」に置き換えるかを先に決めておきます。確認は数分で済み、作り直しを防げます。

書く側でできる対策もあります。自分の作品を音声にするつもりなら、ふだんの文体より少しだけ話者をはっきり書いてください。読者の負担はほとんど増えず、この問題はまるごと消えます。

歓迎され続けるための作法

二次創作の界隈の作法は、明文化されていないことが多いものの強く守られていて、生成音声の登場で人々が神経質になるのは当然です。3つの習慣を守れば、間違った側に立つことはありません。他の人の作品を音声にする前に作者に尋ねる。公開するときに作者の名前を載せる。声が生成であることを明記する。

明記の重要性は、多くの人が思っているより大きいものです。生成の音声作品を喜んで聴いたはずの界隈も、あとから生成だったと知ると強く反発します。その反発は技術ではなく、誠実さに向けられたものです。

越えてはいけない線は、ここでも実在の声優の声のクローンです。クローンはまだ公開しておらず、公開しても実在の声優は決して対象にしません。権利者が実際に動くのはそこで、それが広まったジャンルは、二次創作そのものを成り立たせている寛容さを失います。

現実的な分量の考え方

作品単位ではなく、話単位で考えてください。1話は公開の単位であり、作り直しの単位であり、聴いて確かめる単位でもあります。この単位でプロジェクトを組めば、長編も手に負えなくなりません。

見積もりは2つの数字で立てます。聴き手の時間で見ると、このツールの日本語の音声はおおよそ1分330字前後なので、5,000字の話は15分ほどです。クレジットで見ると、消費するのは書き出すセリフと地の文の文字数で、書き出すたびにそのプロジェクト全体ぶんが引かれます。改稿して書き出し直すぶんまで見込んでおくことが、長い企画で最初につまずかないためのこつです。

どこで公開し、何を期待するか

二次創作の音声にも、流通の習慣があります。多いのは、静止画に音声を載せた動画として動画サイトに上げる形、小説を投稿している作品ページから音声へリンクを張る形、そしてジャンルのDiscordサーバーやSNSの感想タグで回る形です。配布や販売を伴うなら、プラットフォームの規約とAI音声の扱いを先に確認してください。二次創作の有償頒布は、権利者のガイドラインでも扱いが分かれるところです。

聴き手の数は文章版より少なく、そのかわり熱心だと思っておいてください。二次創作の音声を聴く人は、特定のカップリングや特定の作り手を追いかける傾向があり、なんとなく探して見つける人は多くありません。数を出すより、正確なタグのほうが効きます。ジャンルの人がすでに集まっている場所に出したタグの整った1話は、誰もいない場所に出した10話より届きます。

説明文はきちんと書いてください。原作名、カップリング表記、注意書き(捏造設定やキャラクター崩壊の有無)、尺が何分か、声が生成であること、そして作者の名前とリンク。いちばん判断に使われるのは尺なのに、それを書く人はほとんどいません。

かかる費用

Free

US$0 / 月

 

お金を払う前に、自分の台本がキャストされた状態を聴いてみてください。

  • 生成と試聴はクレジットを使いません(24時間あたり30行まで)
  • ダウンロード用クレジット4,500(生涯で1回きり、完成音声およそ13分ぶん)
  • 40人のキャラクターボイスすべて。有料の壁はライブラリではありません
  • 1プロジェクトにつきキャスト2人
  • 個人・非商用のみ

Basic

US$5 / 月

 

ボイスライブラリを丸ごと開けて、完成した音源を持ち出しはじめる。

  • 40人のキャラクターボイスすべて
  • 毎月54,000クレジット(およそ160分)
  • 1プロジェクトにつきキャスト5人
  • 商用ライセンス付き

Plus

US$19 / 月

 

間を自分で決める。打ち明け話はゆっくり、口論は前のめりに。

  • 毎月180,000クレジット(およそ540分)
  • 行ごとの話速コントロール
  • 1プロジェクトのキャスト数は無制限
  • SRT字幕の書き出し

プラン比較を見る →

よくあるご質問

二次創作を音声にしても大丈夫ですか。

二次創作は、権利者によって扱いの違う、黙認されたグレーゾーンにあります。音声にしても法的な位置づけは変わりません。変わるのは見つかりやすさで、音声や動画は文章より遠くまで届き、目にも留まります。いまは多くの権利者が二次創作のガイドラインを公開していて、音声化やAIの利用に触れていることもあります。まずガイドラインを読み、非営利で、元の作品への敬意を保つ。揉めるのは、たいていお金が絡んだところです。

原作の声優さんの声をクローンできますか。

できません。ボイスクローンはまだ公開しておらず、公開してもこれは認めません。このページでいちばん多い質問で、答えに例外はありません。キャラクターを演じた声優の声を複製するのは、本人の権利の問題であり、私たちのクローンポリシーにも反し、作品が削除されるいちばんの近道です。声の帯域が近いライブラリのキャラクターをキャスティングしてください。それなら問題はなく、ちゃんと機能します。

他の人の作品を音声にするとき、許可はどう取ればいいですか。

他の人の二次創作を音声にするなら、先に尋ねてください。プロフィールに転載や二次利用についての方針を書いている書き手は多く、AIでの利用を断っている人もいます。書いていなければ、短いメッセージで尋ねるのがふつうの礼儀で、たいてい返事がもらえます。公開するときは、作者名と元の作品へのリンクを目立つ場所に載せてください。

R-18の内容は扱えますか。

成人のキャラクター同士の成人向けの内容は、利用規約の範囲内です。未成年として描かれたキャラクターが関わる性的な内容は、原作や公式の設定年齢がどうであれ範囲外で、それを生成したアカウントは停止します。

1話にどれくらい時間がかかりますか。

生成そのものは速く、時間がかかるのは話者の割り当ての確認と、仕上がりを聴くことです。1万字の話なら、最初は実際に手をかける時間で1時間弱、どのライブラリのキャラクターに誰を演じさせるかが決まってからはずっと短くなります。

長編に合うプランはどれですか。

1話数千字の作品を毎月少しずつ出すならBasicで足ります。消費は書き出すテキストの文字数で数えるので、Basicの毎月54,000文字は、5,000字の話なら10話ぶんほどです。10万字を超える長編を何か月もかけて出すなら、クレジットに余裕があり、キャストも無制限になるPlusが向いています。

今夜、最初の1シーンをキャスティング

台本を貼り付ければ、CastDubが登場人物一人ひとりに声を割り当てます。あとは完成したボイスドラマを書き出すだけです。

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