ワークフロー

台本をセリフ音声にする

台本は芝居の設計図で、黙って読んでも、それが機能するかはほとんど分かりません。別々の声で演じられたものを聴けば30秒で分かります。そしてその準備にかかる時間も、いまはそれくらいです。

ここでうまくいく理由

1人でできる本読み

本読み(読み合わせ)があるのは、書き手が自分のセリフを聞けないからです。5人を1つの部屋に集めて初稿を読んでもらうのは、脚本でいちばん価値があり、いちばん手に入りにくいフィードバックです。同じ読み合わせを生成すれば数分で済み、改稿のたびに繰り返せます。

シナリオの書式のままで読める

セリフは話者ごとに読み分け、1行まるごと括弧で書いた演技指示は読み上げません。柱とト書きはナレーションとして読まれるので、本読みならそのまま残し、不要なら削除します。シーンを一覧に作り直す必要はありません。

セリフの問題が耳で分かる

紙の上では、同じ口調の2人も名前が印刷されているので別人に見えます。音声では区別がつきません。それこそが欲しかった診断です。耳で聴き分けられないなら、観客にも聴き分けられません。

試しで終わらず、使えるものが残る

同じ音声が、アニメーションのVコンテに合わせる仮音声になり、企画の売り込み素材になり、役者の稽古の参考になり、戯曲の音声版そのものにもなります。捨てるための書き出しではありません。

この作り方に合う声

Kestrel

Kestrel

Low, weary swordswoman who has already lost this war once

女性大人アメリカ英語ドラマチックざらつき
Torvald

Torvald

Knight commander who gives orders that men actually follow

男性大人イギリス英語ヒーローファンタジー
Cass

Cass

Seventeen and furious about it, in a good way

女性10代アメリカ英語10代現代的
Juno

Juno

Podcast host who thinks out loud and never reads a script

女性青年アメリカ英語ポッドキャスト会話調
Ashford

Ashford

Velvet-voiced villain who apologises before he ruins you

男性大人イギリス英語悪役なめらか
Noor

Noor

Newsreader clarity for exposition-heavy scenes

女性大人アメリカ英語ニュースクリア
Sable

Sable

Noir detective narrating her own bad decisions

女性大人アメリカ英語ノワールハスキー
Hazel

Hazel

Mum voice: patient, then suddenly not

女性大人アメリカ英語温かい家庭的

ライブラリ全体を見る →

作り方

  1. シーンを書いた形のまま貼る

    シナリオの書式はそのまま読み取ります。柱やト書きはナレーターの行として取り込まれるので、読ませたくないものはセリフ一覧から削除してください。

  2. ト書きをどうするか決める

    本読みならナレーターに読ませたままにします。セリフだけの仮音声が欲しいなら、その行を削除します。切り替えのスイッチはないので、一覧をひととおり見て消すか、貼り付ける前に台本から削っておきます。

  3. 見た目ではなく、聴き分けで配役する

    紙の上で似ている2人ほど、違う声にしてください。この作業は、それを確かめるためにあります。

  4. シーンを止めずに通す

    行を直すために止めないでください。まずシーン全体を通して聴きます。テンポの問題は、続けて聴いたときにしか現れません。

  5. 転換点に印をつける

    2回目で、シーンが動く3〜4行を演出し、ほかはノーマルのままにします。行ごとの感情指定はProの機能です。

  6. 目的に合わせて書き出す

    意見をもらうならミックス、Vコンテに合わせるならキャラクター別トラック(Pro)、売り込み動画ならSRT(Plusから)。

書き手が抱えるフィードバックの空白

どの劇の媒体の書き手も、同じ問題を抱えています。自分が作っているものと、観客が受け取るものが違うのです。台本は指示書です。その指示が良いシーンになるかは芝居しだいで、芝居を用意するのは高くつき時間もかかる。だから多くの台本は、誰にも声に出されないまま何度も直されます。

昔からの解決策が本読みで、あまりによく効くので、商業の現場は本読みを軸に日程を組みます。難しいのは手に入れることです。本読みには何人もの人と、全員の空いている時間と、人前に出してもいいと思える稿が要ります。企画の初期の書き手にはそのどれもなく、しかもセリフを聞くことがいちばん役に立つのは、まさにその時期です。

シーンを聴くと分かること

すぐに3つのことが浮かび上がります。長さ。紙の上で軽快なシーンは、声にすると平気で倍の時間がかかり、その差は測るより先に体感されます。声の区別。2人が同じに聞こえるなら、その2人は同じで、紙の上の人物描写では直りません。そして説明ゼリフ。読むと自然な情報が、声にすると耐えがたいことはよくあります。聴き手は読み飛ばせないからです。

4つめは、もっと微妙なリズムです。良いセリフは行の長さがそろっていません。全部の行が同じ長さのシーンは機械的な拍を帯び、文字では見えず、音声では明らかです。日本語ではこれに語尾が加わり、「〜だ」「〜だ」「〜だ」と同じ語尾が続くと、長さが違っても単調に聞こえます。一度聴けば、それについてのどんな助言より身につきます。

日本語の台本には、耳でしか見つからない問題がもう2つあります。1つは一人称と呼び方のぶれで、第1場で「僕」だった人物が第5場で「俺」になっていても、書き手は読み返しで見落としますが、聴けば一瞬で引っかかります。もう1つは同音異義語です。「私立」と「市立」、「移動」と「異動」は紙の上では別の語でも、声では区別がつきません。観客が聞き違えて困る箇所は、言い換えるか、「わたくしりつ」のような言い分けをセリフの側に入れてください。

生成された読みに惑わされない使い方

失敗のしかたは、生成を芝居として扱うことです。これは芝居ではなく、一定のテンポで読まれた中立な読みで、だからこそ優れた診断になり、繊細さの審判には向きません。ここで平板に聞こえた行も、扱い方を知っている役者の手ではすばらしい行かもしれませんし、ここで悪くなく聞こえた行が、実は何もしていないこともあります。

役に立つのは構造についての問いです。これを追えるか。誰が話しているか分かるか。長すぎないか。情報が使える順番で届いているか。こうした問いには生成した読みが確実に答えます。ニュアンスについての問いにはまったく答えないので、答えられるふりをさせると、問題のない台本まで直しすぎることになります。

映像のシナリオ以外にも

同じ流れは、戯曲、ラジオドラマの脚本、声劇の台本、ゲームのセリフ表、ノベルゲームのシナリオにも使えます。とくに恩恵が大きいのはゲームのシナリオです。シーンではなく表計算のセリフ表として書かれることが多く、制作のかなり終盤まで誰にも声で聞かれず、そのころには構造が固まっています。

演劇には演劇の使い道があります。シーンを音声にしたものがあれば、演出家は配役の前に反応を返せますし、戯曲の勉強会や公募の場で、読み手に想像してもらうかわりに音声版を回すこともできます。ネットの声劇のように、台本を書いて演じ手を募る文化では、募集の前に一度音声で聴いておくと、演じ手に渡す台本の精度が上がります。

チームで書くときは、音声版を回す

生成した読みには、共同で書く場面での思いがけない使い道があります。シーンを原稿ではなく音声で回すことです。同僚の8ページの草稿は読まない人も、4分の音声なら通勤中に聴きますし、返ってくる意見ははっきり変わります。言い回しの細部より、テンポと分かりやすさについての意見が増えるのです。

この変化は、行を磨くにはまだ早い構成の段階で役に立ちます。プロットやハコ書きの段階のシーンを音声にして、打ち合わせの前に回しておく。そうすると打ち合わせの時間が、細部ではなく流れの話に使われます。

シーンの尺を正しく測る

日本のシナリオには、ペラ(200字詰め原稿用紙)1枚でおよそ1分という目安があります。動きの多い場面ではよく当たり、会話の場面では当たりません。セリフの速さは、そのシーンの演じ方でまったく変わるからです。生成した読みは、目安ではなく実際の数字をくれます。これがいちばん効くのは尺に上限がある形式、たとえば10分の短編映画、CM、コンクールへの応募作です。

その数字は、正確な値ではなく下限として扱ってください。生成したセリフは人の芝居より速く均一で、動作やリアクション、難しい行の前に役者が置く一瞬を待ちません。4分で生成されたシーンは、演じるとたいてい4分半から5分になります。

尺に合わせて削るとき、役に立つ発見はほぼ必ず、どこが長いかではなく、どこが長く感じるかです。2つは別物で、前者は数えれば分かりますが、後者は聴かないと見つかりません。

かかる費用

Free

US$0 / 月

 

お金を払う前に、自分の台本がキャストされた状態を聴いてみてください。

  • 生成と試聴はクレジットを使いません(24時間あたり30行まで)
  • ダウンロード用クレジット4,500(生涯で1回きり、完成音声およそ13分ぶん)
  • 40人のキャラクターボイスすべて。有料の壁はライブラリではありません
  • 1プロジェクトにつきキャスト2人
  • 個人・非商用のみ

Basic

US$5 / 月

 

ボイスライブラリを丸ごと開けて、完成した音源を持ち出しはじめる。

  • 40人のキャラクターボイスすべて
  • 毎月54,000クレジット(およそ160分)
  • 1プロジェクトにつきキャスト5人
  • 商用ライセンス付き

Plus

US$19 / 月

 

間を自分で決める。打ち明け話はゆっくり、口論は前のめりに。

  • 毎月180,000クレジット(およそ540分)
  • 行ごとの話速コントロール
  • 1プロジェクトのキャスト数は無制限
  • SRT字幕の書き出し

プラン比較を見る →

よくあるご質問

人を集めた本読みの代わりになりますか。

なりませんし、なろうとすべきでもありません。役者のいる部屋は、解釈と質問と、真面目なつもりだった行で全員が笑う瞬間をくれます。こちらがくれるのは構造の半分、つまりテンポ、分かりやすさ、キャラクターを聴き分けられるか。それを何時でも、改稿のたびに確かめられます。

ト書きも読み上げますか。

柱とト書きは読み上げます。ナレーターの行として取り込まれ、本読みにはそれがちょうど合います。セリフだけの仮音声にするなら、それらの行を削除してください。読み飛ばす設定はありません。1行まるごと括弧で書いた演技指示は、演出として扱い、読み上げません。

アニメーションの仮音声に使えますか。

使えますし、よくある使い方です。生成した音声に合わせてVコンテや作画を進め、あとで収録した芝居に差し替えます。タイミングはぴったりは合わないので、そのまま入れ替えるのではなく、調整の工程を見込んでください。

どんな形式を受け付けますか。

貼り付けたプレーンテキストで、シナリオ書式、「名前:セリフ」の行、かぎ括弧の入った地の文が読めます。ファイルのアップロードはありません。シナリオ作成ソフトやワープロからコピーしたテキストは、たいていそのまま読めます。

共同作業者と共有できますか。

ファイルを書き出して、いつもの方法で送ってください。今回のリリースには共同編集も共有アカウントもなく、確認の流れは書き出して送る形です。

実際の芝居と尺は合いますか。

おおよそは合います。生成したセリフは人の芝居より少し速く均一で、動作やリアクションのための間を取りません。大まかな尺の見積もりには信頼できますが、画を確定させる用途には向きません。

今夜、最初の1シーンをキャスティング

台本を貼り付ければ、CastDubが登場人物一人ひとりに声を割り当てます。あとは完成したボイスドラマを書き出すだけです。

無料で作ってみる

クレジットカードは不要です。無料枠は一度きりの持ち分です。